土用の工事が引き起こした真夏のミステリー鉄輪の井戸と天之真名井の井戸対決

Pocket

京都に40年住んでいても、地方から移り住んだ私にはわからない京都の伝統や、奥の深い京都人の暮らしの愉しみかたを、ドラマとドキュメンタリーでひも解いてくれるのが、BS放送のザ・プレミアム「京都人の密かな愉しみ」。

8月15日に放送された「夏」テーマは「水」、夏向きの怪談がらみのストーリーと一緒に、井戸水が紹介されていました。

スポンサードリンク

井戸水にまつわる怪談は、裏切られた悲しい女性の霊を祀る「鉄輪(かなわ)の井戸」と御祭神・5柱がすべて女性の神様という、「天之真名井(あまのまない)」の二つの井戸の化身の女性が、一人の男性を巡って・・・・、夏向きの涼しくなる怪談がらみのストーリーに眼を釘付けにして最後までみてしまいました。

土用の時期は土や水の工事を忌むのです。

夏の土用にはうなぎを食べるので有名ですが、一年のうちに土用は4回あって、立春・立夏・立秋・立冬の季節の変わり目、18日間を土用と決められています。

九星気学では、この時期は土木工事をしてはいけない、神様の怒りにふれる、といういわれがあるのです。
特に工事を始める一日目を土用の入りにしてはいけないというのです。

ただし、土用に入る前の日に着工すれば、工事は次の日からも続けても構わないのです。

井戸を掘る会社の後継者、八神湧一という男性がいます。
彼は、1年前の、土用の日に知ってか知らずにか、井戸のメンテナンスをしていたのです。
その井戸が「鉄輪の井」(かなわのい)
yjimag鉄輪e

「鉄輪の井」は枯れ井戸になってしまいましたが、近くにある手水をメンテナンスしていたのですが、着物姿の美しい女性が話しかけてきました。

「手水の手入れをしてくれたお礼をしたいのですが、お店で一杯いかがですか?(京都弁)」
そんなふうに、出会いははじまりました。

鉄輪の井戸の由来

謡曲「鉄輪の井」というのがあります。

謡曲「鉄輪の井」に、陰陽師で有名な阿部晴明がでてきますから、平安時代が舞台のようです。

京都の町に嫉妬深い女房が住んでいました。
その夫が浮気をして、彼女を捨てて後妻を娶ったのです。
女性は悲しみのあまり怒りに狂い、貴船神社に“丑の刻参り”の呪詛を行ったのです。

そして、
「頭に鉄輪をかぶって蝋燭をともし、怒りの心を掻き立てると鬼となって、恨みをはたすことができる。」
というお告げをもらいます。

やがて、彼女は鬼となり、不貞の夫と憎い後妻に取り憑いて苦しめ、もう少しで呪い殺すところまでいくのですが、陰陽師の遣い手・阿部晴明によって呪いは遮られ、願いは叶わずに力尽きて井戸の前で亡くなってしまうのです。

その女性を見つけた人たちが、かわいそうにと霊を弔うために井戸のそばに「鉄輪」を埋めて塚がつくられ、「鉄輪の井戸」と呼ばれるようになり、井戸水を縁を切りたい相手に飲ませれば、悪縁が切れると信じられるようになったのです。

鉄輪ノ井・鉄輪社・命婦稲荷社

住所:京都府京都市下京区堺町通松原下ル鍛冶屋町254 (ディーズファッション専門学校から下ルと参道入口)
管理:鍛冶屋町敬神会

スポンサードリンク

井戸を掘る会社の後継者、八神湧一は、美しい女将の虜になり、お店に通い続けるのですが、日に日に顔色が悪くなって周囲が心配しています。

井戸を掘る会社には、美味しいお茶を淹れてくれる若い女性事務員がいます。
お茶に使う水は、市比賣神社(いちひめじんじゃ)の中にある「天之真名井(あめのまない)」から汲んだ井戸水。

 「天之真名井(あめのまない)」の水を飲んで、心からお願い事を気持ちを込めて参拝すると、一つだけ叶えてくれるという心願成就の井戸として有名です

10年ほど前に、井戸の手入れを熱心にしてくれた八神湧一のおかげで、今も井戸は枯れずにいることに感謝してずっと八神湧一を守り続けていたという彼女、「鉄輪の井」の化身の女将から八神湧一を守ったのは「天之真名井」の水の化身の女性事務員だったのです。

yjimage天の真名井

「天之真名井(あめのまない)」の水を飲んでから参拝すると、心からの願いを一つだけ叶えてくれるという心願成就の井戸。

10年ほど前に、井戸の手入れを熱心にしてくれた八神湧一のおかげで、今も井戸は枯れずにいることに感謝してずっと八神湧一を守り続けていたという彼女、「鉄輪の井」の化身の女将から八神湧一を守ったのは「天之真名井」の水の化身の女性事務員だったのです。

八神湧一を守り終えた彼女は「天之真名井(あめのまない)」へと戻っていきました。

天之真名井(あめのまない)

ご祭神全てが女神様という「市比賣神社」。

yjimage一姫社

ここは全国でも珍しい女人厄除けの神社とされ、歴代皇后のご崇敬が篤い格式の高い神社でもあります。さらに良縁・子授け・安産等、女性に関するご利益ばかり!そんなところから女性のためのパワースポットとして京都最強の呼び声が高いのが「市比賣神社」なのです。

「市比賣神社」の御祭神は、
多紀理比賣之命(たぎりひめのみこと)、
市寸嶋比賣之命(いちきしまひめのみこと)、
多岐都比賣之命(たぎつひめのみこと)、
神大市比賣之命(かみおおいちひめのみこと)、
下光比賣之命(したてるひめのみこと)

の5柱全てが女神様という日本でも珍しい神社なのです!

女性の守り神とされ、「女人厄除け祈祷」は有名で、良縁、子授け安産など全ての女性の悩み・お願い事にご利益があるとされています。

yjimage真名井一姫

〒600-8119 京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル 市比賣神社
Tel: 075-361-2775 Fax: 075-361-2776

京都には悪縁を切ることで有名なスポットがたくさんあります。
その中でも有名なのが、
「貴船神社の奥宮」
「安井金比羅宮の縁切石」
「法雲寺の菊野大明神」
「鉄輪社の鉄輪ノ井」(あるいは鉄輪井)
などが、知る人ぞ知る悪縁切りスポットなのです。

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です